空港会社によりますと、成田空港の国際線を利用する外国人の数は、新型コロナの水際対策の緩和に伴って急増し、去年は1600万人余りと、円安などを背景に過去3番目に多くなりました。
一方、観光庁のまとめによりますと、外国人旅行者1人あたりの都道府県別の平均宿泊数は、去年7月から9月までの実績で全国平均が10泊を超えているのに対して千葉県は0.7泊と大きく下回っています。
成田空港会社は、空港周辺の地域が宿泊を伴う観光客を獲得できずに通過点になっているとして、外国人旅行者の呼び込みを促進するための新たな会社を、今月設立することになりました。
新会社の社名は「プラスナリタラボ」とし、新年度から担当者が周辺の地域を回って、宿泊を伴うツアーの企画や、特産品を使った商品開発や販売などを進めていくことにしています。
空港会社は「多くの訪日外国人が利用する強みを生かし、空港が地域観光の起爆剤になるよう取り組みを進めていきたい」としています。