名古屋工業大学の平田晃正教授のグループは、これまでの新型コロナの感染者数の推移に加え、ワクチンや感染による免疫の効果、それに各地の人出などのデータをもとに、AIを使って今後の感染状況を予測しました。
それによりますと、人出が去年と変わらず、ワクチンや過去の感染による免疫が現在流行している変異ウイルスに一定の効果があると想定した場合、東京都の感染者数は今月中旬にかけて高止まりし、ピーク時には1週間平均で一日当たりおよそ8700人、1医療機関当たりの患者数は、ピーク時で9.5人と予測されるということです。
一方、ワクチンや、過去の感染による免疫が現在の変異ウイルスにあまり効果がないと想定した場合、ピークは今月下旬となり、一日当たりおよそ1万1700人、1医療機関当たりでは12.75人になると予測されています。
平田教授は「発熱などの症状があっても医療機関を受診しない人が増えていることから、実際の感染者はAIの予測以上にいる可能性がある。ワクチンを接種する人が減り、重症化リスクが高い高齢者も少なくない。体調を整えたり、換気をしたりして、感染対策に気をつけてほしい」と話していました。