大阪地方裁判所に訴えを起こしたのは、門真市の中学校に通い、おととし2月に自宅で亡くなった、当時3年生の男子生徒の両親です。
訴えによりますと、男子生徒は1年生の時から所属していたバスケットボール部で仲間はずれにされたり、同級生からインスタグラムに「しんでみてーや」などと書き込まれたりするいじめを繰り返し受け、亡くなる直前には適応障害になっていたとみられるということです。
生徒の両親は、同級生からのいじめに加え、生徒側からの相談に担任が適切に対応しなかったことが原因で生徒が亡くなったと主張して、市と同級生11人に対して損害賠償を求めています。
生徒の母親は会見を開き「いじめは犯罪で、加害生徒の行為は罪の意識のかけらもなく卑劣極まりないものです。私たち遺族や、いまも忘れず会いに来てくれる息子の友人たちは、加害生徒を絶対に許しません」と話していました。
男子生徒をめぐっては、門真市の教育委員会が設置した審議会が調査を行い、去年12月、インスタグラムの書き込みなど62件がいじめにあたると認定し、自殺との関連があると結論づけています。