トヨタでは、国の「型式指定」の申請にともなう認証試験で不正を行っていたことが明らかになり、国土交通省の出荷停止の指示を受けて、6月6日から宮城県と岩手県にある子会社の工場で生産する「カローラ フィールダー」「カローラ アクシオ」「ヤリス クロス」の3車種の生産を停止しています。
この問題でトヨタは5日、過去10年分の国内向けのモデルを対象に、認証プロセスの内部調査を進めた結果、新たな不正事案は見つからなかったと発表しました。
5日に、こうした調査結果を国土交通省に報告したということです。
一方、生産を止めている3車種については、7月末まで生産停止を続けることが決まっていて、現時点で再開の見通しは立っていないとしています。
今回の不正問題について、トヨタは「あらためて皆さまにご心配、ご迷惑をおかけしておりますことを深くおわび申し上げます。引き続き、国土交通省の指導に基づいた適切な対応を進めます」とコメントしていて、今後、再発防止策を取りまとめることにしています。