博覧会協会のトップを務める十倉会長は11日午前、大阪・関西万博の会場となる夢洲を訪れ、会場のシンボルとなる「大屋根リング」で協会の担当者から建設工事の進捗(しんちょく)状況などについて説明を受けました。
このあと十倉会長は、大阪市内で関西経済界との懇談に臨み、「工事が着実に進んでいる様子を視察し、開幕まで300日を切っているという実感がわいた。今後、参加国などからコンテンツが発表されてくるにつれ、万博への関心が高まっていくことを期待したい」と述べました。
続いて、関西経済連合会の松本正義会長が「一般向けの前売券の販売状況が芳しくなく、パビリオンの予約が始まる10月以降、加速度的に売っていかないと運営費をまかなえない。問題はまさにそこにある」と述べました。
懇談のあと、十倉会長は記者会見で「建設については、事故なく安全に、スケジュールどおりに進めていくことが大事で、どういう運営をするかが焦点となるので、いよいよ正念場だ。前売券の販売についてはコンテンツの発表やパビリオンの予約開始で関心が高まってくると思うので、販売目標である1400万枚については維持したい」と述べました。