国や福島県などは、県内を再生可能エネルギーなどの先駆けの地とする「福島新エネ社会構想」の実現に取り組んでいて、10日は次世代の太陽電池として注目されている「ペロブスカイト太陽電池」の実証事業について検討する会議が福島市で開かれました。
ペロブスカイト太陽電池は、薄くて軽く折り曲げることもでき、建物の壁面などにも設置できることから、国土の狭い日本に適しているとして官民で実用化に向けた研究開発が進められています。
会議では、県内で実証事業を行い、今年度中に
▽広野町と楢葉町にある「Jヴィレッジ」と
▽福島市のあづま総合運動公園
▽会津若松市の県立博物館の3か所に試験的に設置することが決まりました。
このうちJヴィレッジでの実証事業では、円すい形の芝生を囲むように曲げたかたちで電池が設置される計画で、将来的に高速道路ののり面などへ設置することも視野に発電効率や耐久性などを検証することにしています。