台風10号の影響で関東地方でも記録的な大雨となっていて、東京都と神奈川県を流れる多摩川でも一時、水位が上がり、「氾濫警戒情報」が出されるなどしました。
これに関連して、Xでは実際には起こっていない「多摩川氾濫」ということばが一時、トレンド入りしました。
具体的には「多摩川氾濫」ということばとともに、アメリカで起きた洪水の映像を載せたり、5年前の台風の際の画像を使ったりするなど、偽の情報や紛らわしい投稿が拡散され、合わせて少なくとも200万回以上、閲覧されています。
多くの投稿は、収益を得るためにインプレッション=閲覧数を集めようとするいわゆる「インプレゾンビ」や、アダルトサイトのURLを紛れ込ませて誘導するスパムアカウントなどによるものとみられます。
一方、こうした投稿に対しては、注意喚起する投稿もあり、このうち東京都の宮坂副知事はみずからのXで「データや映像は公式のサイトから一次情報をご確認ください」と呼びかけるなどしています。
災害時には、SNSで誤った情報が出やすいうえ、スパムの投稿が相次ぐようになっています。
誰が投稿しているのか、ふだんどんな投稿をしているアカウントなのかなどを確認し、出どころが分からない場合はクリックしたり、拡散したりしないよう注意する必要があります。