今月16日の午後5時半ごろ、新千歳空港の駐機場で、ソウルに向かう予定だった大韓航空の766便が、香港から到着して隣に駐機していたキャセイパシフィック航空の機体に接触し、主翼の先端部分や機体の後方部分が損傷しました。
大韓航空の機体は駐機場を出て滑走路に向かうため、日本航空の関連会社のトーイングカーと呼ばれる車両に押される形で後ろ向きに移動している際に接触したということです。
大韓航空は当初「トーイングカーが雪でスリップしたのが原因だ」などと説明していましたが、その後、航空会社などが担当者への聞き取りなどを進めて当時の状況を詳しく調べた結果、スリップはしておらず、トーイングカーのハンドルを切り始めるタイミングが早かったため、接触したとみられることが関係者への取材で分かりました。
今回の新千歳空港でのトラブルを受けて国土交通省は全国の空港管理者などを通じ、地上作業での基本動作を徹底するよう要請しています。