ダイハツ工業による国の認証取得の不正問題で、国土交通省は、不正のあった車種が基準に適合するか検証を進めていますが、19日このうち5つの車種で基準への適合が確認されたとして、出荷停止の指示を解除しました。
これを受けてダイハツは、この5つの車種の出荷と生産の再開に向けた準備を進めることを明らかにしました。
5車種のうち国内で生産するのは、トヨタ自動車ブランドの「プロボックス」など商用車の2つの車種で、いずれも京都工場で昨年度1年間に合わせておよそ5万7000台を生産していました。
ただ、会社は、生産再開に向けては、部品の供給の準備など取引先との調整が必要で、再開の時期は未定だとしています。
一方、国土交通省は、主力の軽自動車「タント」など残る40車種について確認試験を進めていて、国内に4つある自動車工場の全面的な稼働再開には時間がかかることも予想されます。
ダイハツの不正問題では、下請け企業など多くの取引先がある地域経済への影響の長期化が懸念されています。