SNSや掲示板などインターネット上でのひぼう中傷の書き込みをめぐっては、被害を受けた人が削除を求める際、事業者側の窓口がわかりにくく申請が難しいことなどが指摘されています。
政府はこうした課題に対応するため、SNSや掲示板を運営する事業者に対し、迅速な対応などを求める法律の改正案を1日の閣議で決定しました。
改正案では一定規模以上の事業者に対して
▽書き込みの削除の申し出を受け付ける窓口を整備し、公表することや
▽削除する判断基準を策定し、公表すること
さらに
▽削除の申し出があった場合、一定期間内に削除するかどうかを決め、その結果を通知することなどを義務づけるとしています。
政府は今の通常国会での成立を目指していて、松本総務大臣は1日の閣議のあとの会見で「人を傷つけるひぼう中傷は許されないものであり、被害者の救済が進むとともに安心安全なインターネットの利用環境が整備されるよう期待している」と述べました。