このセミナーは、弁護士の有志で作る団体が開いたもので、東京 千代田区の会場には中高生などおよそ50人が集まりました。
まずはじめに、現役の弁護士や検察官、それに、裁判官や保護観察官などの経験者が、強盗傷害事件を題材に事件発生から犯人が裁判を受けて更正するまでの間、どのように関わるのか、それぞれの役割を説明しました。
続いて行われた質疑応答で、やりがいを聞かれた検察官は、「黙秘していた容疑者に真実を話してもらい、更生して手紙をもらったとき、いちばんやりがいを感じた」などと答えていました。
参加した高校1年生は「裁判官の仕事に興味を持ちました。リアルな内情を聞くことができ、将来について想像が膨らみました」と話していました。
国によりますと、司法試験の受験者数は10年余り前のピーク時から半減するなど、将来の刑事司法を担う人材をどのように確保していくかが課題となっています。