仙台市若林区の荒浜地区にある「浄土寺」は、東日本大震災の津波で本堂などが流され、檀家や信徒合わせて135人が犠牲になりました。
7年前に内陸に場所を移して新たな本堂を建てましたが、墓地はもとの場所で再建していて、中には津波で付いた傷が残る墓石もあります。
お盆を迎えた13日、朝から多くの人が墓参りに訪れ、花や線香を供えて手を合わせていました。
地震発生の翌月に津波で流された墓石を見つけ、修復したという仙台市の80代の女性は、「家族が亡くなったので初盆に合わせて墓参りに来ました。この地区では多くの人が津波を経験して大変だったと思うので安らかに眠ってほしい」と話していました。
千葉市から家族で墓参りに訪れた30代の男性は、「台風も過ぎて無事に墓参りができてよかったです。帰省にあわせて息子と海で遊ぶこともできました」と話していました。