竹内氏は東京都出身の59歳。
東京地検の刑事部長や水戸地検の検事正などを経て9日、東京地検の検事正に就任しました。
竹内氏は10日の記者会見で「国民の皆様が安心して安全に暮らせるよう、警察などの関係機関とも連携し、事案の真相解明と適切な科刑の実現という、検察の基本的な役割を全うしていきたい」と抱負を語りました。
また、裁判員裁判が始まってことしで15年になったことにも触れ「多くの国民に支えられ、順調に推移してきたものと理解している。東京地検としてもこれまで以上に迅速かつ的確で裁判員の方々にわかりやすい立証に努めていく」と述べました。
さらに、東京地検特捜部による5年前の参議院選挙をめぐる大規模買収事件の捜査で、問題となった取り調べのあり方について「容疑者の供述を受け止めたうえで、客観証拠や他の証拠と照らし合わせて、うそなのか、本当なのかを吟味することが取り調べの本来あるべき姿だ。これまで部下の検察官にはそのように指導してきた」と述べました。