市立太田高校などは11日、会見を開き、全校生徒のおよそ2割に当たる158人の氏名と性別、そして、昨年度の成績が生徒にも見られるようになっていたと公表しました。
成績は科目ごとに定期テストの点数や提出物などを総合的に100点満点で評価した点数でした。
これらの情報は、学校内のクラウドサービスに教員や生徒がログインすれば互いに見られるフォルダーに入っていたということで、教員の1人が本来、教員だけが見られるフォルダーに入れるべきところを誤ったことが原因だとしています。
9日、生徒からの指摘を受けて初めて気付き、削除したということですが、見られる状態は、およそ3か月半にわたっていました。
生徒への聞き取りの結果、成績などを見たのは数人で、現時点で外部への漏えいは確認できていないとしています。
市立太田高校の堀越晋校長は「生徒や保護者、市民の皆様に深くおわびします。事態を重く受け止めて情報セキュリティーにかかる管理体制の強化に取り組み、再発防止に努めます」と述べました。