18日は、長野県の阿部守一知事や沿線の市町村長ら6人が東京 港区にあるJR東海の本社で丹羽俊介社長に面会しました。
この中でJR東海がリニア中央新幹線の2027年の開業を断念したことを受けて、早期開業などを求める要望書を直接手渡しました。
要望書では、新たな開業時期について明確にすることや、未着工の静岡工区の工事に着手し早期開業を目指すこと、それに、飯田市に建設される長野県内唯一の新駅を中心にまちづくりや地域振興にJR東海が積極的に関与することなどを求めています。
このほか面会の場では、工事の環境への影響について地元に丁寧に説明することや、工事用車両による渋滞を解消するため道路の拡幅工事を行うことなども要望しました。
これに対して丹羽社長は「静岡工区が着手できない状況が続いていて開業時期を見通すことはできないが、早期開業を目指して取り組んでいきたい」と述べました。
面会のあと阿部知事は「それぞれの地域の課題などについて理解いただけたと思う。早期開業は長野県など沿線地域の強い願いなので引き続き要望したい」と話していました。