東京工業大学と東京医科歯科大学はおととし統合に基本合意していて、1日付けで「東京科学大学」が誕生しました。
東京目黒区のキャンパスでは式典が開かれ、大学名の「科学」にちなみ、アルファベットの「S」をかたどったロゴマークが紹介され、関係者が新大学のスタートを祝いました。
「東京科学大学」では、統合前の2つの大学の学部や大学院などはそのまま引き継がれたうえ、新たに3つの研究組織を立ち上げ医学や歯学、理工学といったそれぞれの強みを連携させた研究開発を進めていく方針です。
また、世界トップレベルの研究水準を目指して、国が重点的な支援を行う「国際卓越研究大学」の公募にも申請したいとしています。
統合前の東京工業大学の教授で、初代理事長となった大竹尚登理事長は「医科、歯科、工業の3つを科学の2文字に収れんし、気持ちを1つに船出をした。科学の進歩を担い、社会に還元する世界最高水準の科学大学を目指したい」と話していました。
また、東京医科歯科大学の学長だった田中雄二郎学長は「社会課題の解決には医学と歯学、理工学の融合によるイノベーションが必要だ。異なる研究者が新たな価値を生み出す場を提供し、社会に貢献できるよう努めたい」と話していました。