101年前の1923年9月1日に発生した関東大震災では大規模な火災や住宅の倒壊などによって10万人以上が亡くなりました。
犠牲者およそ5万8000人の遺骨が納められている東京 墨田区の東京都慰霊堂では、毎年9月1日に、太平洋戦争の東京大空襲の犠牲者と合わせて法要が営まれていて、ことしは台風の接近で規模を縮小して行われました。
法要では、主催した東京都慰霊協会の青山やすし※会長が「震災と戦災の悲惨な出来事を風化させることなく次の世代に引き継ぎ教訓として生かすことが私たちの使命である」と述べたあとお経が読み上げられ、小池知事らの追悼文も祭壇に供えられました。
関東大震災でおじを亡くしたという80代の男性は「5、6歳だったおじが自宅の柱に挟まって家族は助けることができず逃げるしかなかったと聞き、かわいそうで毎年慰霊に来ています」と話していました。
また、近くに住んでいるという40代の男性は「祖母や父から大震災で多くの人が亡くなったということを聞いていて、この日は忘れないという思いで来ました。自分の娘にも話していこうと思います」と話していました。
(※にんべん+「八」の下に「月」)