「北方領土の日」は、1855年2月7日に日本とロシアの間で北方四島を日本の領土とする条約が結ばれたことにちなんで、返還運動を全国的に盛り上げようと日本政府が定めました。
元島民が多く住む羅臼町では7日朝、対岸の国後島をのぞむ施設におよそ30人が集まりました。
そして、午前6時半の日の出の時刻にあわせて朝日が昇る国後島の方角を向き「北方領土を返せ!」「北方墓参を早期に再開しよう!」とシュプレヒコールをあげました。
続いて地元の人たちが北方領土への思いをつづった詩吟を披露し、元島民らはふるさとに思いをはせていました。
国後島出身の脇紀美夫さん(83)は「政府には一刻も早く北方領土に関しての交渉を再開させてほしい」と話していました。
母親が国後島出身で、札幌市から参加した女性は「母親がどんな思いだったのかと振り返って考える機会になった」と話していました。