深刻な人手不足が顕在化している成田空港では5年後には3本目の滑走路が完成して利用客のさらなる増加が見込まれ、今の2倍ほどの従業員が必要になると試算されています。
ところが、今後採用する従業員が住むことが想定されているエリアは滑走路を大きくう回して通勤する必要があり、距離は近いにもかかわらず、混雑時には車で30分以上かかっていて、利便性向上が課題となっています。
10日の実証実験は空港内の道路をバスで通ることで通勤時間を短縮しようと行われたもので、所要時間を半分程度に短縮できることが確認できたということです。
成田空港会社戦略企画室の片山敏宏室長は「利便性を高められることが確認できたので、今後、本格的な運行についても検討を進めていきたい」と話していました。
空港会社は人手不足の解決に向けた対策本部を今月中にも立ち上げる方針で、この中で従業員の通勤の利便性向上策についても具体的な検討を進めることにしています。