福島第一原発では、トリチウムなどの放射性物質を含む処理水が1000基ほどのタンクで保管されていて、東京電力は去年8月から、政府の方針に従い、基準を下回る濃度に薄めた上で海への放出を行っています。
これまで6回に分けて合わせて4万6888トンが放出されていて、目立ったトラブルはなく、原発周辺で採取された海水のトリチウム濃度も東京電力が自主的に放出の停止を判断する基準を大きく下回っています。
東京電力は、28日午前11時46分に、今年度としては3回目、通算7回目となる放出を開始しました。
来月中旬にかけてこれまでとほぼ同量のおよそ7800トンを放出するとしています。
今年度全体では、合わせておよそ5万4600トンを放出する計画で、空になるタンクの一部については、来月以降、解体に向けた準備作業を始め、早ければ来年1月ごろから解体に着手するとしています。