詐欺の疑いが持たれているのは、大阪 中央区と西区のビルに拠点を置く、男女合わせおよそ80人からなる2つのグループです。大阪府警察本部は23日午後2時前から関係先数か所を捜索し一斉摘発を始めました。
捜査関係者によりますと
▽グループの1つは、ことし2月から3月にかけて、SNSを通じて20代の女性に投資に関する商材の購入などを持ちかけ、現金およそ90万円を指定した口座に振り込ませてだまし取った疑いがあり
▽もう1つのグループは、ことし1月、同じような手口で30代の女性から現金230万円余りをだまし取った疑いがあるということです。
2つのグループはいずれも大阪市内を拠点にしている上、為替相場などが高くなるか低くなるかを二者択一で予想する「バイナリーオプション」と呼ばれる金融商品を勧めるなど手口がよく似ているということで、警察は何らかの接点があるとみています。
このうち20代の女性に対する詐欺事件について、警察はこれまでに、いずれも職業不詳で▽大阪・西区の山田吉彦容疑者(43)と▽大阪・浪速区の島内大起容疑者(40)らあわせて8人を逮捕しました。認否については明らかにしていません。
警察は今後、2つのグループのほかの複数のメンバーについても逮捕するとともに、被害額は合わせて10億円前後に上る疑いがあるとみて実態解明を進める方針です。