このシステムは、入管と税関で別々に行っている▽顔写真の撮影や▽パスポートなどの情報の登録を専用の端末で一括して行うもので、オンラインで必要な情報を事前に入力した人が対象です。
羽田空港ではことし初めから試験的に運用されていて、国が利用者およそ1万3000人を対象に調査したところ、飛行機を降りてから入管、税関を通過するまでおよそ2分短縮されるという結果が出たということです。
国は今年度中に成田空港と関西空港に専用の端末を設置し、羽田空港でも台数を増やすなど、本格的に導入することを決めました。
羽田空港でシステムを利用したドイツ人の20代の女性は「コードを当てるだけだったのでとても便利だった」と話していました。
茨城県の30代の男性は、「システムのことをもっと周知してほしい」と話していました。
出入国在留管理庁出入国管理課の石原秀朗法務専門官は「今後も日本を訪れる外国人は増えることが予想される。厳格な水際対策を徹底しながら、旅行者の利便性の向上を実現したい」と話していました。