ことし4月、伊豆諸島の鳥島の沖合で、海上自衛隊の哨戒ヘリコプター2機が潜水艦を探知する訓練の最中に衝突して墜落し、乗っていた8人の隊員が死亡しました。
海上自衛隊が9日公表した調査報告書によりますと、2機は当時、それぞれ異なる指揮官の指示を受けながら別々の場所を飛行していましたが、潜水艦が探知されたという情報をもとに同じ目標地点に向かったということです。
そして、ほぼ直進していた1機の前方部分と、旋回していたもう1機の左側部分が衝突したと推定していて、それぞれ機内での見張りが不適切だったとしています。
また、2機が目標地点に向かう際に指揮官どうしの間で情報共有が十分に行われないなど連携が不足し、衝突を防ぐため別々の高度で飛行させるなどの指示もなかったとして、高度の管理が不十分だったと結論づけています。