福島第一原発2号機では8月22日、事故からおよそ13年半で初めてとなる核燃料デブリの試験的な取り出しに着手する予定でしたが,、装置の取り付けにミスがあり、直前で延期されました。
これについて岸田総理大臣は30日総理大臣官邸で開かれた福島第一原発に関する会議の中で「燃料デブリの試験的取り出しに向けた準備作業が作業の初日に中断したことは重く受け止めている」と述べました。
そのうえで「今後具体的な取り出し作業に着手したあかつきには廃炉の根幹となる最も困難な作業段階に入っていくこととなる。東京電力にはこれまで以上の緊張感を持って必要な対策に万全を尽くしてもらいたい」と述べ、国が引き続き前面に立って、原発の着実な廃炉に取り組む考えを示しました。