東京 歌舞伎町などのホストクラブでは、高額な飲食代金をホストが立て替える「売掛金」の回収をめぐるトラブルなどが問題となっています。
警視庁は、実態を把握するため、店への立ち入りや悪質なケースの摘発を進めていて、歌舞伎町の2つの店舗で悪質な法令違反が確認されたとして、東京都の公安委員会が近く、営業停止の行政処分を行う方針を固めたことが、捜査関係者への取材で分かりました。
このうち1店舗は、去年8月、帰ろうとした客の女性を「飲まないと帰れない」などと言って引き止め、そのあと、近くのATMで現金を引き出させて85万円を不当に取り立てるなどぼったくり行為を禁止した都の条例違反が確認されたということです。
また、別の店舗は、去年3月、18歳未満の少女を店に立ち入らせたとして風営法に違反する行為が確認されたということです。
都の公安委員会は、営業停止の行政処分を行う方針を固め、今後、期間などを審議し、店側に通知することにしています。
ぼったくり行為を禁止した都の条例を適用したホストクラブへの行政処分は初めてだということです。