豊田会長は、グループの企業で認証取得に関する不正問題が相次いでいることについて、「認証で不正をしたわけで、販売してはいけない商品をお客様に届けたということが起こったと思う。絶対にやってはいけないことをやってしまった。認証において不正を働くということは、お客様の信頼を裏切り、認証制度の根底を揺るがす、極めて重いことであると受けとめている」と述べました。
そのうえで、社長に就任した直後の2009年以降、アメリカでの大規模なリコール問題を受けて議会の公聴会に出席するなど対応を行ってきたことを踏まえ、「グループの責任者であり、トップではないが、グループの中で一番最初に信頼を失ったのはトヨタ自動車であるので、相談相手としては、頼りになる存在になるのではないかなと思う」と述べました。
そして、「私自身が会長になったことで、現執行に対しても、ほかの会社に対しても、多少の遠慮を持ち、微妙な距離感を持っていたが、責任者ということで、もう一度、グループやトヨタ自動車を見ていきたいと思っている」と述べました。