本田技研工業サプライチェーン購買統括部に勤務していた小島瞬容疑者(33)は、2019年からおととしにかけて法人契約のクレジットカードをおよそ2000回、私的に使い、会社におよそ2300万円の損害を与えたとして、背任の疑いで逮捕され、8日午前、検察庁に送られました。
これまでの調べで、不正利用した金の多くはインターネットのライブ配信者に対する「投げ銭」などに使っていたことがわかっています。
捜査関係者によりますと、容疑者は当時、法人契約のクレジットカードを管理する担当で、利用明細を添付しなくても決裁が下りる仕組みを悪用し、「新型コロナ対策費」などと偽って経理処理していたということです。
また、ほかの複数の社員のカードを不正に使っていた疑いもあり、警視庁は被害総額は7000万円に上るとみて、詳しい経緯を調べています。
本田技研工業は「捜査が行われているため詳細は控えますが、社内伝票のチェック体制の強化などを行い、再発防止策を講じている」としています。