俳優やミュージシャンとして活動していた村杉蝉之介、本名、村杉友一被告(58)は、おととし11月上旬ごろから去年1月中旬ごろまでの間、4回にわたり大麻などを購入し、自宅に送らせて受け取ったなどとして、麻薬特例法違反などの罪に問われています。
12日、福島地方裁判所で開かれた初公判で、被告は「間違いありません」と述べ、起訴された内容を認めました。
被告人質問で被告は、「人と会うことがストレスで、薬物を使うと気持ちが落ち着いた。お世話になった人たちに迷惑をかけてしまい、役者に戻ることは考えていない」などと述べました。
検察は、「被告は大麻などの薬物に以前から興味があった。所持する薬物の種類が把握できなくなるほど自室内に保管していて常習性や依存性は根深い。今後も人目につかない場所で入手したり使用したりするおそれは否定できない」などとして、懲役10か月を求刑しました。
一方、弁護側は、「被告は反省していて、積み上げたキャリアを失ったことは、再犯を思いとどまる動機になりうる」などと主張しました。
判決は今月27日に言い渡されます。