ことし1月、板橋区高島平のバイクの修理店と住宅が入る2階建ての建物が全焼する火事があり、2階の住宅に住む70代と80代の夫婦が死亡したほか、息子夫婦と孫の合わせて4人が避難する際に足の骨を折るなどの大けがをしました。
その後の調べで、店の31歳の経営者が、ガソリンの入った携行缶を運んでいたところ、段差でつまずき、携行缶からこぼれたガソリンがストーブに引火したとみられることが分かったということです。
携行缶に入っていたおよそ17リットルのガソリンのうち、8リットルほどがこぼれたとみられています。
調べに対し、経営者は「携行缶のふたが閉まっているか確認していなかった」と供述しているということで、警視庁は、ふたの緩みの確認を怠ったことが出火の原因になったとして、20日、業務上過失致死傷と業務上失火の疑いで書類送検する方針です。