今月19日、相模原市中央区で下水道管の耐震工事をしていた30代と40代の作業員の男性2人が流されて行方が分からなくなり、3日後の22日におよそ6キロ離れた市内の川で男性2人が遺体で見つかりました。
警察は行方が分からなくなっている作業員の2人とみて身元の確認を進めています。
相模原市や警察への取材で事故当時の状況が明らかになってきました。
それによりますと当時、現場ではあわせて8人の作業員がいて、このうち7人がマンホールから中へ入り、およそ10メートルほど地下の下水道管で作業をしていました。
地上にいた1人が天気の変化に気付いて「雨が降りそうだ」と伝え、7人が地上に戻ろうとマンホールのはしごを登る際に後ろにいた2人が流されたということです。
この日、相模原市では午後から大気の状態が非常に不安定になり、午後4時半すぎまでの1時間には33ミリの激しい雨を観測していました。
工事が行われていたのは、「雨水管」と呼ばれる雨水を川へ排水する設備で、2人は急激に強まった雨で発生した「鉄砲水」のような流れに巻き込まれたとみられています。
相模原市や警察は工事の関係者に話を聞くなど当時の状況をさらに詳しく調べるとともに安全管理に問題がなかったか確認を進めています。