2022年7月、奈良市で安倍元総理大臣が銃撃されて死亡した事件では、無職の山上徹也 被告(43)が殺人などの罪で起訴されています。
この事件は裁判員裁判で審理されるとみられ、23日午前10時すぎから奈良地方裁判所で裁判を前に証拠や争点などを絞り込む2回目の「公判前整理手続き」が行われ、被告本人も初めて出席しました。
関係者によりますと、裁判所と検察、弁護士の三者で証拠や争点に関するやりとりなどが行われ手続きは30分ほどで終わりました。
今後の手続きの日程などは決まっていないということです。
山上被告は捜査段階の調べに対し、母親が多額の献金をしていた旧統一教会に恨みを募らせた末、事件を起こしたなどと供述していたということで、裁判では被告の境遇などの情状面を踏まえた刑の重さなどが争点になるとみられます。