型式指定を取り消されたのは、豊田自動織機の、
▽フォークリフト用の2種類のエンジンと
▽建設機械用の1種類のエンジンです。
国土交通省によりますと、排出ガスの性能試験の不正をめぐって、ことし1月下旬から立ち入り検査を行って詳しく調べた結果、これらのエンジンで排出ガスの試験の際に、エンジンの制御プログラムを書き換えるなどの悪質な不正行為が確認されたということです。
さらに、建設機械用のエンジンは、国が求める排出ガス性能の基準を満たしていなかったこともわかったということです。
このため、国土交通省は道路運送車両法に基づき、これら3種類のエンジンの大量生産に必要な型式指定を5日付けで取り消しました。
豊田自動織機は先週、開かれた聴聞で取り消しの方針を受け入れる意向を示していました。
豊田自動織機の排出ガスの性能試験をめぐっては、これまでにフォークリフトや自動車に搭載する8種類のエンジンで不正が明らかになっていて、今回の処分で、産業機械用の5種類すべてで型式指定が取り消されました。